ベルタ葉酸サプリは副作用がなく安全に飲めるの?
「ベルタ葉酸サプリを過剰摂取したらどうなるの!?下痢になったり、腹痛にならない?」
「妊娠中の赤ちゃんに危険な成分は含まれていないの!?」
結論、1日4粒摂取を徹底すれば特別なアレルギーなどがない限り副作用の心配はいりませんよ!
ベルタ葉酸サプリに含まれる葉酸、鉄、脂溶性ビタミン(排泄されずに体内にため込んでしまうビタミン)は過剰摂取すると下痢や頭痛、吐き気などの副作用が生じる場合があるので、過剰摂取は避けた方がよいでしょう。
過剰摂取をした場合のリスクについて解説します。
腹痛や下痢-葉酸の過剰摂取による危険とは?
葉酸を過剰摂取すると過剰症リスクがあります。
葉酸の過剰症では発熱・蕁麻疹・呼吸障害・かゆみ・紅斑などの症状が見られ、腹痛や下痢といった症状は確認されていません。
葉酸とビタミンB12は赤血球を構成する成分であり、不足すると貧血症状が現れます。また、ビタミンB12が不足した状態で、葉酸を過剰摂取した場合、貧血症状が現れないため、ビタミンB12の欠乏症の判断が付きづらくなり、治療をせずに放置してしまうといった危険性があります。
ビタミンB12が不足した状態では手足のしびれなど神経の障害が生じる可能性を高めます。ちなみにベルタ葉酸サプリにはビタミンB12が含まれているので安心です。
ベルタ葉酸サプリの1日分(4粒)に含まれる葉酸量は400ugとなっていますが、葉酸の1日あたり摂取上限量は以下の表より1日分では超えないことがわかります。
年齢 | 葉酸の摂取上限量 |
18歳-29歳 | 900ug |
30歳ー69歳 | 1,000ug |
腹痛や下痢-鉄の過剰摂取による危険
鉄の過剰症は吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、かゆみ、肝硬変による臓器障害などがあります。
鉄は血液の赤血球中のヘモグロビンの構成に欠かせず、不足すると胎児への酸素栄養の運搬、貧血といった影響が生じます。
しかし、過剰摂取すると体外へ排出されにくい特徴があり、必要量の鉄は臓器や細胞に蓄えられ、毒性となり過剰症を引き起こします。
「ベルタ葉酸サプリは鉄の過剰摂取の心配はないの?」
ベルタ葉酸サプリに含まれる鉄は1日あたり20mgであり、厚生労働省で定められている18歳以上の女性の鉄の摂取上限量は40mgとなっているので、過剰摂取の心配はありません。
鉄は特有の臭いを放ちサプリの飲みづらさの原因にもなりがちです。
しかし、ベルタ葉酸サプリに含まれている鉄は、食肉由来のヘム鉄と植物由来の非ヘム鉄のうち、鉄臭さが気にならない非ヘム鉄が採用されているので、飲みやすくなっています。
腹痛や下痢-脂溶性ビタミンの過剰摂取による危険
ビタミンは水に溶けやすい水溶性ビタミンと溶けにくい脂溶性ビタミンの二つに分類されます。
脂溶性ビタミンは水溶性ビタミンとは異なり、過剰摂取した場合は体外に排泄されずに体内に蓄積され過剰症のリスクを高めてしまいます。
ベルタ葉酸サプリに含まれる脂溶性ビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEがあり、どれも妊娠中の栄養バランスに欠かせません。
しかし、「それぞれをの脂溶性ビタミンを過剰摂取すると下痢や腹痛といった症状が起きるのか?」や「ベルタ葉酸サプリで過剰摂取はないの!?」と不安を感じてしまいますよね。
具体的にどのような危険性があるのかや、ベルタ葉酸サプリで過剰摂取といわれる量を超えてしまうのかなどを調査しました。
また、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEが多く含まれている食品についても続きで紹介しています。
ビタミンAの過剰摂取による危険
妊娠中に摂取するビタミンの中で最も注意したいのが過剰摂取すると胎児の奇形に関わるビタミンAです。
ビタミンAはレチノールとプロビタミンAの二つに大きく分類されます。
このうちベルタ葉酸サプリに含まれるβカロテンなどのプロビタミンAはビタミンAへの変換が体内で調整されるためビタミンAの過剰摂取には影響がでません。
ビタミンAを過剰摂取すると吐き気、頭痛、食欲不振、無気力、関節痛、脱毛、奇形児発生率の増加などがあります。
ビタミンAの摂取基準は厚生労働省により推奨量、耐用上限量が定められています。
18歳以上の女性 | 通常時の付加的量(RAE/日) | 耐用上限量(RAE/日) |
妊娠中期まで | なし | 2,700 |
妊娠後期 | +80 | 2,700 |
授乳期 | +450 | 2,700 |
ベルタ葉酸サプリにはビタミンAに変換されるβカロテンが含まれていますが、ビタミンAには体内に貯蔵された鉄分の利用率を高める働きがあるため、過剰摂取しなければ必要な成分なのです。
ビタミンDの過剰摂取による危険
ビタミンDを過剰摂取した場合の症状は、吐き気、頭痛、食欲不振、高カルシウム血症、腎障害などがあります。
しかし、20歳以上の日本人男女が1日にビタミンDを摂取する平均量が7.5ugなのに対して、厚生労働省の定める耐用上限量が100ugとなっているので過剰摂取は起こりにくいといえます。
また、ベルタ葉酸サプリ1日4粒でのビタミンDの過剰摂取についても心配ないといえるでしょう。
ビタミンDは不足すると骨の成長に欠かせないカルシウムとリンの吸収が十分に行われなくなり、胎児の骨量が少なくなってしまうため適量は必要です。
また、ビタミンD3の元となるプロビタミンD3は人の皮膚に備わっており、日光にあたることで、ビタミンD3になります。
日本で生活をしていれば、日光を受けることは容易なためビタミンDの不足の心配性が低いこともいわれています。
ビタミンEの過剰摂取による危険
ビタミンEは脂溶性ビタミンの中でも体内に蓄積されにくく、通常の食事ではビタミンDと同様に過剰摂取は起こりにくいです。
ビタミンEをサプリなどで過剰摂取した場合の症状は頭痛、吐き気、出血が止まらなくなるなどがあります。
しかし、厚生労働省の定める女性の上限摂取量は18歳から29歳が650mg、30歳から69歳までが700mgであるのに対して、女性の平均値が6.4mgとなってるので過剰症になる可能性は低いと言えます。
また、ベルタ葉酸サプリ1日4粒でのビタミンEの過剰摂取についても心配ないといえるでしょう。
ビタミンEはホルモンバランスの分泌を調整するため、妊娠前のホルモンバランスが乱れが原因で生じる生理不順に働きかけたり、抗酸化作用があるため疲労解消にも期待できます。
脂溶性ビタミンの過剰摂取をしないための注意点
脂溶性ビタミンは過剰摂取すると体内に蓄積されて副作用が生じる危険性があります。
ベルタ葉酸サプリを摂取することで脂溶性ビタミンによる副作用の危険性はあるのかについては、1日分に含まれる脂溶性ビタミンだけでは過剰摂取の心配はないということでした。
しかし、各脂溶性ビタミンが多く含まれる食品を過剰摂取した場合は、副作用の危険性が否めないため、妊娠中に摂取に気を付けたほうがいい食べ物をおさえておきましょう。
食品名 | 脂溶性ビタミンの種類 | 含有量 |
レバー(100g) | ビタミンA | 14,000ug |
うなぎ(100g) | ビタミンA | 1,500ug |
いわし(1尾30g) | ビタミンD | 15ug |
さんま(1尾100g) | ビタミンD | 14.9ug |
アーモンド(100g) | ビタミンE | 31.2mg |
乾燥させたとうがらし(100g) | ビタミンE | 30.7mg |
各脂溶性ビタミンが多く含まれる食品の含有量から、レバーについてはビタミンAの一日あたりの上限値2,700ugを大きく上回る可能性が高いことが分かります。
また、内閣府の食品委員会では妊娠中にレバーを週1回以上摂取しないようにと指示を出しています。
ベルタ葉酸サプリ薬との併用/ピルやクロミッドと一緒に摂取は大丈夫?
妊活時に代表的な薬として女性に飲まれるピルやクロミッドとベルタ葉酸サプリを併用するとどうなるのかをご紹介します。
妊娠中に摂取する薬とサプリメントとの併用については医師に相談して飲むことを推奨します。
その際は含まれている成分表が明記された容器などを持っていきましょう。
ベルタ葉酸サプリとクロミッドの併用は効果が低下するの?
クロミッドは不妊治療を目的とした薬です。
クロミッドとサプリメントを併用する際は、「大豆のイソフラボンやレッドクローバー」のようなエストロゲンと似たホルモンが含まれた成分には気を付けたほうがよいと言われています。
結論、ベルタ葉酸サプリにはこれらの成分は含まれておりません。しかし、現在クロミッドを処方している方は念のため医師に相談して併用することが安全です。
クロミッドは排卵障害に基づく治療薬として、女性ホルモンのバランスを調整し、排卵を起こしやすくすることで、妊娠の可能性を高めます。
排卵が起こる過程では脳の下垂体から出るFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)が正常に分泌される必要があり、この二つのホルモンが卵子を包む卵胞を育成し、後に排卵を起こします。
しかし、排卵障害になると2つのホルモンが正常に分泌されず、卵胞が育たなくなってしまいます。
卵胞が分泌する卵胞ホルモン(エストロゲン)は卵胞が育つにつれて増加していき、排卵前でピークを迎え、その後減少していきます。
クロミッドを飲むと卵胞が分泌するエストロゲンを脳が感じ取るのを防止するため、卵胞を発育するために必要なホルモンが分泌されて排卵を促してくれるのです。
ベルタ葉酸サプリとピルの併用は効果が低下するの?
ピルはクロミッドとは逆に排卵を起こさせないようにする避妊を目的とした薬です。
そもそも、ベルタ葉酸サプリは妊娠前・妊娠中に健康な赤ちゃんを授かることを目的としているため、ピルとの併用では用途が異なりますよね。
ピルの効果を下げるといわれている成分として、セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)といわれるものがあります。
ベルタ葉酸サプリには含まれていませんが、併用する場合で心配な方は医師に相談するとよいでしょう。
セイヨウオトギリソウは黄色い花の植物で、精神状態を安定させるための成分です。ピルとの併用で効果を下げる薬もあるため、避妊効果を下げないために注意が必要です。
ピルの効果を弱める薬
・抗生物質(ペニシリン系・リファンピシン・テトラサイクリン系・グルセオフルビンなど)
・ヒダントイン系抗痙攣薬
・催眠・鎮痛薬(バルビタール系・プリミドン)
・セイヨウオトギリソウ
ピルはエストロゲンとプロゲステロンに似たホルモンを含んでいます。
排卵をすると受精するために卵子が卵胞から出ていき、卵胞は黄体という組織に変化し、プロゲステロン(黄体ホルモン)を分泌します。
そのためピルを摂取すると脳がそれらに似たホルモンがあり、妊娠したと錯覚するため、排卵を起こすために必要なホルモンが分泌されずに、避妊ができるようになります。
ピルは摂取すると人によって妊娠初期に生じるつわりのような吐き気、だるさ、頭痛を感じることがあるといわれています。
そのため、つわりを軽減すると言われているビタミンB6はピルとの相性がよいと言えるでしょう。
ベルタ葉酸サプリには27種類のビタミン・ミネラルや20種類のアミノ酸が配合されており、栄養バランスに優れています。